虚構と現実のマンガライフ

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日常やら非日常やらを描いてる混ぜこぜマンガ。 至って平凡な至って平均的な私の普通の日常です。日常の中の非日常、平凡の中の少しの歪み、いびつさ、違和感、異常など。見つけるのがスキ。

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《パラサイト 半地下の家族》ハードな社会問題をコミカルに描く、正しく悲喜劇


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パラサイト 半地下の家族 

   95点/100点(鑑賞日:2020年2月12日)

☻☺︎なるべく短く簡単な感想。

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どーも39です。遅ればせながらパラサイトの感想を書いてみようと思う。

(ちなみにアカデミー賞をとったからじゃなくなんやかんやでやっと観に行けた!)

いつも、“超メジャー”ではない映画をよく観ているのでこんなに大きいスクリーンで映画を観るのは久しぶりだった。アカデミー効果すげー。

あらすじ

キム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに。そして妹ギジョンも、兄に続いて豪邸に足を踏み入れる。正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していく……。

出典:eiga.com

 

率直な感想

これはおもしろい。非常によくできたストーリーだ。まさに悲喜劇。アカデミー賞作品賞受賞も納得の素晴らしい映画だ。

ハラハラドキドキするストーリーではないし、あっと驚く展開もさほどない、だいたいなんとなく先が予測出来るストーリーの流れだったのだがそれを裏切らない、というよりそれ以上に面白く全く飽きさせない。

 

前半は明るい雰囲気でストーリーが進んでいき、思い通りにとんとん拍子に事が運ぶ。コミカルでまるでコメディーかと思うほどテンポがいい。

(ただ私はあそこまで図々しくなれないなと思いながら自分の小心者具合をを実感していた。)

そして思い通りになったことによって、それがどのような形で崩れていくのか、なにが起こるのか、という不安が次第に現れてくる。後半は怒涛の展開。ほんの少し違ったら、もっといい未来もあったはずなのに、最悪の未来に向けて容赦なくずんずん進んでいく。

 

印象的な映像

大雨が降って長い長い階段を濁水と共に降り続けるシーン、一度立ち止まるが、降りるしかない。

半地下の家は水没、トイレの汚水も溢れる。映像だけで異臭を感じるほどだ。

一方高台に住む上流階級の人々は「昨日の大雨のおかげでPM2.5が晴れて空が澄んでとても気持ちの良い日ね」といった感じだ。

 

映画の節々に、こういった金持ちと貧乏人の差を感じる。

映像の明暗もそれを表している。半地下にいるときは薄暗い、もやがかかったような印象だが、金持ちの家では明るい色彩でビビットな印象だ。金持ちと貧乏人の差がはっきりくっきりしている。最後の、庭でパーティーをしている映像もとても明るくきれいだ。まさかこんなきれいな場所で事件が起こるとは思いもしないような…。

 

金持ちのその無神経さ、「シンプル」さゆえの無自覚な嫌味、、溜まりに溜まって溢れ出た狂気。表面には見えない様々な脈絡があるのだ。

 

ラストに関しては、希望なのかはたまた絶望なのか、無情にも人生はまだまだ続いていくのだ....。


物語のはじまり

後日なにかで読んだのだが、半地下家族に転機をもたらす存在、主人公の友人役は、存在そのものに力強さがある人物を選んだ的なことを言っていてすごく納得した。

(実際私は友人役の俳優さんだけ知っていた。(韓国ドラマに非常によく出ている))

実際にその友人が持ってきた、家庭教師の仕事と水石からすべてがはじまっているのだ。

 

言い出したらキリがないほどもっともっと様々な要素が込められ散りばめられているのだと思う。

本当に素晴らしい作品!

  ※すべて個人の感想です(^^)

 

それではまた(=´∀`)人(´∀`=)

   「幸運の石、持ってきたよ」のミニョク

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